コラム

毛周期は脱毛するために大切なキー関係性や効果的な脱毛間隔を紹介

2022年11月9日

毛周期とは?

脱毛を始めるにあたり「毛周期」の仕組みは知っておくべきです。
というのも、脱毛サロンや脱毛クリニックのほとんどは、毛周期に合わせて光脱毛やレーザー脱毛の施術を行うためです。

本ページでは毛周期と脱毛の関係について紹介していきます。

毛周期について

毛周期とは毛が生まれ変わる周期(サイクル)のことです。この周期は「成長期」「退行期」「休止期」の3つに分かれており、成長した毛はやがて抜けて次の毛が生える準備をするのが大まかな流れです。この周期に異常が発生すると抜け毛などに繋がります。

成長期の毛にアプローチする脱毛方法が多く、脱毛と毛周期は密接に関わっています。

それでは、毛周期ごとの詳しい状態を紹介していきます。

成長期

成長期は、その名の通り毛が成長して伸びる時期です。成長期は「成長期前期」と「成長期後期」大きく2つに分けて分類できます。

成長期前期

成長期前期は、毛根にある「毛母細胞」が活発に細胞分裂を繰り返し、毛が成長していく期間です。ただし、成長期前期は皮膚の表面まで伸びていない時期なので、肌の表面に毛はなく目には見えていない状態になります。

成長期後期

成長期後期は肌の表面に毛が伸び、退行期に入るまでの期間です。体毛は限りなく伸び続けるわけではなく、一定の長さになると成長が止まります。成長後期の期間は部位や個人差があり、毛の量は全体の10%~15%といわれています。

そのため、毛の全体を脱毛するためには複数回の施術が必要となります。

退行期

成長期が終わると退行期に移り毛の成長が止まります。また、成長期と比べると毛も弱まってきます。つまり、皮膚の内部でくっついていた毛がはなれやすくなるのです。そのため、毛が毛根から抜けやすくなり、自然と抜けて落ちていきます。

休止期

退行期の後には休止期がきます。これは毛が毛根から完全に抜け落ち毛がまったく無いの状態です。しばらくこの状態が続きますが、一定期間が経過したあと次の毛を生やす準備をしてまた成長期に突入します。

成長期から次の成長期に移るまでの期間は、部位によって異なりますが約2カ月~1年くらいのサイクルです。しかも、毛周期は毛によってバラバラなので揃うことはありません。お手入れの期間を空けることで、成長期を迎える毛を順番に脱毛していきます

【表で解説】身体の部位による毛周期

脇の毛の長さと腕の毛の長さが違うように、毛周期は身体の部位によって異なります。

部位ごとのおおよその毛周期を下記にまとめてみました。

部位 期間
2~3ヵ月
1年~1年半
6~8カ月
太もも 1年~2年
VIO 2年~3年

身体の部位によって、サイクルの長さが全く違うのがわかっていただけたかと思います。なかでも顔は生えかわりが早く、顔の産毛などはあまり長く伸びないので、実感しやすいのではないでしょうか。

体毛は基本的に期間が長くなる傾向があります。ワキは3~4カ月の成長期のあと、同じくらいの期間の休止期に入るため、長いと8カ月ほどかかります。

腕や足は4カ月ほどの成長期があり、その後、5~6カ月の休止期に入ります。そのため、完全に生え変わるまでには1年近く期間が必要になります。

体毛の中でもで生え変わりに時間がかかるのがVIOラインです。成長期だけでも1~2年近く続き、その後1年~1年半くらいの休止期を迎えます。生えている毛が他の部位よりも太くて丈夫という特徴があり、完全に生え変わるまでにかなりの時間が必要になります。

「成長期」への脱毛が重要

脱毛を受けるときに重要なことは、成長期の毛でなければ脱毛の効果が期待できないことです。1回でお手入れできる毛の割合は、前述の通り10%~15%ほどです。毛周期はそれぞれの毛によってバラバラであるため、毛周期に合わせて期間を空けて、また施術を繰り返し受ける必要があります。

ではなぜ、成長期に脱毛を行う必要があるのか理由を紹介していきます。

ライトやレーザーに反応したエネルギーを毛根に伝えるため

退行期〜休止期は、毛が毛根から離れてしまった状態です。すでに毛が抜けている毛根にライトやレーザーを照射しても効果を得られず、再度毛が生えている時期(成長期)に照射し直す必要があります。

そのため、毛周期は部位やそれぞれの毛によって異なるため、成長期の毛を狙って繰り返し脱毛の施術を行うことで、効率よく脱毛を進めることが可能になります。
このように脱毛や毛周期の仕組みを押さえておくことで効果的な脱毛を受けられます。

メラニン色素が濃くなるため

脱毛時に照射するライトやレーザーの種類によっては、毛の黒い部分(メラニン色素)に反応する脱毛方法もあるため、メラニン色素が最も濃くなる成長期の毛を狙って脱毛すると効果的です。

肌表面から毛が出てくる時期であるため

成長期の毛は毛根と繋がった状態で肌の表面に現れます。成長期前期では表面に出てきていない毛も、成長期後期になった毛は肌の表面から出てきます。毛は成長に応じて毛根が深くなっていくため、成長期後期であればライトに反応したエネルギーがしっかりと毛根に伝わります。

脱毛はどれくらいの間隔で受けるべき?

1~3ヵ月間隔が理想

先ほど説明した「毛周期」の関係上、一度脱毛の施術を受けたあとはしばらく間隔を空けてから次の施術を受ける方法が一般的です。しかし、どれくらいの間隔で脱毛をするのが理想なのでしょうか。

脱毛の方法によって異なりますが、約1~3ヵ月の間隔で脱毛の施術を受けるのが理想的です。
1回目の脱毛の際に効果が出なかった部分も生えており、効果の出やすい毛が生えそろっています。

脱毛サロンや脱毛クリニックによって、使用している機械も違うのでより詳しい間隔については、カウンセリング等で質問されるのがベストです。

毛周期は毛の1本1本でバラバラ

毛は1本1本それぞれで毛周期は異なります。例えば、ムダ毛の中にも脱毛の効果がある成長期の毛もあれば、効果がない退行期・休止期の毛もあります。そのため、脱毛の効果が出たと感じていても、しばらくすると休止期の状態が成長期に移行するので、一定期間が経過するとまた生えてきたように感じます。しっかりと脱毛で効果を得るためには、成長期になるまで待つことも必要です。

綺麗に仕上げるためには複数回通う必要がある

ここまでのご説明の通り、どんな方法を用いても1回で脱毛を完了することはできません.

毛は1本1本で毛周期が異なり、ほとんどの部位では約1年でサイクルが回っています。そのため、脱毛のお手入れをしている部位を綺麗に仕上げるためには、毛周期(成長期の毛)に合わせて施術を受ける必要があります。

ただし、VIOに関しては毛周期が2~3年と長めなので、しっかりと効果を出すためには長い期間が必要になります。

毛周期を見分ける方法はあるのか

効率よく脱毛を完了させるために、自分の毛周期を知っておきたいという方もおられるでしょう。
しかし、毛周期を見分ける方法はありません。

毛周期は個人差が大きくでるため、一概に「あなたの毛周期はこれ」と判断することができないのが現状です。同じ人でもストレスや妊娠などでホルモンバランスに変化があると、毛周期が変わることもあります。

毛周期の判断については、脱毛クリニックに在中する医師でも正しい判断は限りなく難しいでしょう。

-コラム